2022年05月15日

「お口ポカーン」口呼吸の問題点

テレビを見ているときや、ぼんやりとしているときに、知らず知らずにお口が“ポカーン”と
開いている子どもがいます
だらしない印象を受けるだけではなく、健康や発達の問題が隠れていることがあります。

✱原因
原因として、口の周りの筋力が弱っていることや、歯並びが悪いために口が閉じにくいこと、
アレルギー性鼻炎などで鼻が詰まることなどがあります

✱むし歯や口臭の原因に
口が開いたままだと口呼吸となるため、口が乾燥します💦
唾液の働きによる口腔内の浄化力や歯を守る働きが低下してしまうため、むし歯や口臭の
原因にもなります

✱表情や姿勢の歪み
口を開けた状態はあごが下がり、舌を前に突き出すようになるため猫背になりやすく、姿勢が
悪くなります
不正咬合の原因にもなると言われています💦

✱ウイルスが侵入しやすく
鼻はフィルターの役目をしてくれ、埃やウイルスなどの侵入を防いでくれますが、口呼吸では
ウイルスなどが侵入しやすく風邪にかかりやすくなります

✱改善
改善するためには、口の周りの筋肉や、舌の筋肉を鍛える方法、かみ合わせを改善する
トレーニングが有効とされています
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2022年05月01日

1パーセントが秘める“唾液の力”

新型コロナウイルス(COVID-19)が世界中で猛威を振るう中、感染症予防や全身の健康維持に重要な役割をはたす
「唾液の力」に注目が集まっています

唾液は99%以上が水分で、残りのわずか1%に100種類以上の抗菌、免疫、消化などに関わる重要な成分が含まれています

なかでも免疫物質の一種であるlgA(免疫グロブリンA)が、口腔の感染予防には重要な役割を果たしていることが
分かっています
唾液や、母乳、涙、鼻汁、腸内などに存在するlgAが私たちの体を感染から守ってくれています

また、唾液は口腔粘膜に付着してしまったウイルスを洗い流してくれます。このような“唾液の力”をしっかりと機能させる
ためには、唾液をしっかりと出すこと、歯みがきなどのお口のケアが大切です

感染予防や在宅勤務で会話(口の動き)が少なくなったことや、日常が大きく変わったことによるストレスで、唾液の
分泌が減少する人も少なくありません💦
かかりつけの歯科診療所で、お口の体操やケア方法を尋ねてみましょう
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2022年04月15日

デンタルIQは歯を大切に考えること

「デンタルIQ」という言葉をご存じでしょうか❔
IQという言葉からは、歯に関する知識の多さをイメージされるかもしれません
正しくは、その人の ”歯とお口の健康への関心・意識の度合い” を示す言葉です
別の言い方をすると、「歯と口の健康についてどのくらい大切に考えているか」ということになります

自分の歯を大切だと考えて、実践する人が「デンタルIQの高い人」です
たとえ、歯科医師や衛生士といった歯科の知識が多い専門職であっても、自分の歯を大切に考えていなくて、歯を大切にする習慣がないとすれば、デンタルIQは低いといえます

歯を健康に保つには、生活習慣や日々のセルフケアが重要です
そのためには、歯の健康に関する知識も必要ですが、歯は重要であるという「価値観」を持つことが大前提になるのです

生涯、自分の歯で食べることを目指す「8020運動」は、健康長寿における歯の役割を理解し、歯を大切にするという価値観を持つことが出発点になります
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2022年04月01日

仮歯のままで大丈夫❔

:仮歯でもさほど支障を感じません。仮歯のままでもいいでしょうか?

:歯を削って詰め物や被せ物をする際に、制作物ができるまでは、「仮歯」を入れます。
仮歯には、削った歯の保護や、隣接する歯の位置の保持、かみ合わせの維持などの役割があります
仮歯で見た目も良くなり、噛むこともできるので、治療が終わったように感じてしまうかもしれません
しかし、仮歯は文字どおり「仮の歯」です。
軟らかいプラスチック製で、長期の使用を前提としていません
また、接着もしっかりしていないため、長期間使用すると、むし歯(2次う蝕)の原因になります
なお、取れた仮歯をそのままにしていると、治療中の歯の形が変わってしまったり、その後の治療に大きな支障が出てしまうことがあります💦
仮歯のままで過ごさずに、正式な詰め物や被せ物を入れてください
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2022年03月15日

喫煙は歯周病悪化のもと

喫煙者は歯周病にかかりやすく、また、歯周病の治療効果が低くなりやすいと言われています💦
歯周病のリスクを下げ、治療効果を上げるには禁煙が重要です

△血管収縮作用
タバコの煙に含まれる成分は、口の中で粘膜や歯肉から吸収されます。
煙に含まれる有害物質が血管を収縮させ、歯肉の血流量が減少すると、歯肉に十分な酸素がいきわたらなくなります
タバコが歯周病に悪いのは、血流の悪化で防御作用が弱まり、歯周病の原因となる細菌が増殖しやすい状態になるからです

歯周炎や歯周病による歯肉からの出血は、炎症作用による正常な生体防御サインです
ところが喫煙者の場合、血行不良により、炎症が抑えられてしまうことがあり、歯肉の出血や腫れが現れにくくなります。

歯みがきと歯石除去は歯周病の基本治療です。
個人差はありますが、血行不良が起きることにより喫煙者は非喫煙者に比べて歯周病の治療後の治りが良くないと言われています

△いつ始めても有効
禁煙を始めるのに遅いことはありません
禁煙すると歯肉の状態が回復し、歯周病のリスクが低下し、治療効果が上がることが明らかになっています
ある程度進行した歯周病であっても禁煙は有効であるとされています

禁煙は始めればそれだけで効果的
歯肉の血行が改善されれば見た目にも健康的な歯肉に近づけるかもしれません

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2022年03月01日

学校健診の目的

新学期になれば学校健診がおこなわれます

学校健診は病気の疑いのある子どもをスクリーニング(ふるい分け)することを主な目的としています
検診では、歯科医師が目視の範囲で、むし歯の有無や歯垢の付着、歯並びなどの問題を調べ、
@健康 A用観察 B要治療(要精密検査) の3段階に分類。
受診を促したり、学校での健康教育に活用したりしています💡

医療機関での医学的な検査・診断とは異なり、学校健診はスクリーニングという性質上、様々な制限があります💦
保健室や体育館など暗くて見えづらい環境で検査することに加え、大人数を短時間でチェックすることが、求められます。
子どもによっては歯に汚れが付着したままになっていることもあり、どうしても正確に診断するのが難しいのが現状です💦

そのため、学校健診でむし歯がなくても、歯科医院でレントゲンを撮って初めてむし歯が見つかる場合や、その逆もあります
学校健診の目的や実情をご理解の上、早期発見・早期治療のために歯科医院での定期的な受診をお勧めします
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2022年02月15日

豊かな食生活の代償

✱トップクラスの感染症

コロナパンデミックの終息が待ち望まれています。
実は、むし歯は世界で感染者が多いトップクラスの感染症の一つ。
ところが、人類600万年の歴史のなかで、むし歯が身近になったのは「最近」のことです。
人類が口にする食べ物の変化がむし歯に関わっていることが明らかになっています💡

現在、むし歯予防が進んだにもかかわらず、成人の10人に9人はむし歯を経験しています😢
人類の歴史の大半を占める狩猟採集の時代の人々の場合、地域差はあったようですが、むし歯になるのは100人に1〜2人くらいだったと言われています👀

他方、動物食を多く食べていたアメリカ先住民と、木の実なども食べていた日本の人びとを比べると、日本の方がむし歯の割合が20倍多かったようです。
肉食中心よりも、ドングリなどのでんぷん質(糖類)が豊富なほどむし歯になりやすかったといえます🌰

✱穀物生産で増加

むし歯人口が大きく増えたのは1万年前に農耕生活が始まって以降で、狩猟採集時代に比べると10〜20倍に増加しました
米や麦、芋などの炭水化物を加熱して摂るようになったことにより、口腔内にむし歯菌が活動しやすい環境となったことが原因です💦
さらに、砂糖の消費量の拡大とともにむし歯が増えていきました。

一方で、近代社会になっても食が肉や魚だけでまかなわれたグリーンランドのイヌイットにはむし歯はほとんど見られませんでした。
しかし、砂糖を用いた食品が食べられるようになるとそうした地域でも急速にむし歯が増えたようです😢
むし歯は農耕生活による穀物食の普及や、砂糖を使った「豊かな食生活」の代償なのかもしれません。
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2022年02月01日

「親知らず」の磨き方

前から数えて8番目の永久歯は、親の手を離れる頃に生えてくることから「親知らず」「智歯」と呼ばれています
個人差はありますが、一般的に17〜20歳過ぎにかけて生えてきます。
なかには斜めや横向きに生える人、歯肉に埋まったまま生えてこない人もいます。

「親知らず」はお口の一番奥に生えるため、ブラッシングが不十分になりがちです😢
プラークがたまると歯肉に腫れや痛みが生じる「智歯周囲炎」を引き起こします。
むし歯・歯周病のリスクが高い部位のため、特に注意が必要です。
斜めや横向きに生え、隣の歯を圧迫する場合は抜歯が必要になることもあります。

手入れの方法は、歯ブラシの毛先が「親知らず」に届くように意識して磨くことが大切です✰
大きく口を開けるのではなく、頬の力を抜き、斜め・横からも歯ブラシを当てるようにしましょう。
ブラシ部分が小さい「タフトブラシ」を使えば、「親知らず」の奥側や頬側も効果的に磨くことができます☺
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2022年01月15日

江戸時代のむし歯事情

江戸時代、九州の子どもは江戸の子どもと比べてむし歯が多かったことをご存じですか👀

当時、長崎・出島には東南アジアから砂糖が輸入され、佐賀や小倉を通って大阪や江戸に運ばれていました。
長崎から佐賀を経て小倉に至る長崎街道は、シュガーロード(砂糖の道)とも呼ばれ、砂糖を入手しやすい街道周辺では、砂糖を使った母乳の代用食や離乳食を子どもに与えていたという話もあります🍰

砂糖に含まれる糖分(ショ糖)がむし歯の原因になることは今も昔も変わりません💦
当時の「砂糖の食文化」が子どもの歯に大きな影響を及ぼしたといえます。

とはいえ、同じ九州でも、武家の子どもは町人・農民の子どもよりむし歯が少ないことも分かっています。
( むし歯率→ 九州町人 26.9% 九州武家 17.1% 江戸町人 11.7% )
武家の大人の歯には歯みがきをしていた形跡が見つかっており、歯みがき習慣が定着していたことがむし歯予防に役立ったといえるでしょう

江戸時代のむし歯事情が、むし歯の予防にとって、食生活と歯みがきが重要であることを伝えています。
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2022年01月04日

「歯ブラシ」5千年の歴史

毎日のお口のケアに欠かすことのできない歯ブラシ いつ、どのように使われるようになったのでしょうか。
人類史における最古の”歯ブラシ”は、なんと約5千年前にさかのぼります✨メソポタミア文明のシュメール人の遺跡から、金色に輝く楊枝が発見されたのです‼ これが現存する世界最古の口腔ケアグッズとみられています。
その後、紀元前500年頃の古代ギリシャでは、ヒポクラテスが羊毛を使った歯みがきを推奨し、古代ローマでは金や銀、乳香の木の楊枝が使われたとされています。
現在の形状のような歯ブラシは、諸説ありますが1498年に中国の皇帝が骨や竹の台に豚の毛を植えたものを使ったことが発祥とされています。その後、各国で豚や馬などの獣毛の歯ブラシがつくられ、普及したとみられています✨
一方、江戸時代の日本では、小枝の先端を潰し、木の繊維を房状にした「房楊枝」が使われていました。やがて明治時代に入ると文明開化とともに西洋の歯ブラシが持ち込まれるように。1872年(明治6年)には、鯨の髭に馬の毛を植えた「鯨楊枝」として初の国産”歯ブラシ”が誕生します💡歯ブラシの名称が初めて登場したのは1890年、大阪盛業会社が「歯印子」(はぶらし)として製造したことがきっかけとなり、全国に広まりました。
1本の歯ブラシを眺めれば、お口の健康を守るために5千年かけて試行錯誤してきた人類の歩みが見えてきますね☺
posted by 毛利歯科ふれあい新聞より at 15:22| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする