あったのでしょうか?
発掘された縄文時代の人骨からわかるのは、
昔から人間はむし歯に悩まされていたということです
とはいえ現代人のむし歯事情とはちょっと違い、
歯と歯ぐきの境目あたりのむし歯が多かったことです。
精錬された食物を摂る現代人と違い、小石や砂利が
混ざったものを摂り、一回の食事で約4000回も噛んでいた彼らですから、歯の噛み合わせの面は磨耗してむし歯になることも
なかったのですね
縄文人のむし歯保有率は地域によって異なりますが
多いところで50%以上、少ない地域でも約7%といわれます。
ちなみにその時代の世界各地では、
狩猟・採集中心の民族のむし歯保有率は約1.7%、
狩猟・農耕中心の民族では約4.4%となっていますので、
一般的にむし歯保有率の多さは食糧事情の豊かさを表す指標といわれていますので、縄文人は比較的食料に恵まれていた民族といえるでしょう
その理由としては、縄文時代は大陸からすでに稲作が伝わり人間は原始的農耕を始め、土器で煮炊きをしていましたので、
でんぷん質主体の食事をしていたと考えられます
でんぷん質は唾液の中の消化酵素アミラーゼで麦芽糖に
変わり、麦芽糖はむし歯菌により酸に変わるため、その酸が
歯を溶かしむし歯ができるのです。
歯磨き習慣のなかった縄文人は、前述のようによく噛んでいたのですが、食べかすの残りやすい歯ぐき沿いのむし歯には
悩まされていたのですね
一回の食事で噛む回数は戦前では約1400回であったものが現在では約600回になったとの報告があります
噛む回数の減った現代人は、できるだけ噛む回数を増やす努力(一口30回噛み)とブラッシング・フロッシング(デンタルフロスによる歯と歯の間の歯垢除去)に努めなければなりませんね
なお、昭和17年厚生労働省の調査によれば、
日本人のむし歯保有率は90%以上という結果が出ています
(参考資料:(株)デアゴスティーニ・ジャパン発行 週間古代文明 ビジュアルファイル 94号)
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