2021年03月01日

お口の機能を維持するために

 食事や水などを飲み込むとき、「むせて苦しい」「飲み込みにくい」と感じたことはありませんか⁉
 「むせ」など飲み込みづらさの原因は、持病や薬によるものなど様々ですが、その多くは「飲み込む力」の低下にあります。
 
老化は40代から
 ゴックンと飲み込むことを、「嚥下」と言います。
普段、飲み込むときに「今から飲み込むぞ」と意識することはあまりありませんが、「飲み込む力」の低下は、40代から始まります。
65歳以上の約半数、70歳以上のほぼ全員が、軽度の嚥下障害を抱えていると言われますが、自覚がないことが多く、見逃がされがちです。
自覚したときには、重度の嚥下障害まで悪化していて、回復が難しいことが少なくありません。
嚥下障害は、栄養状態の悪化や誤嚥性肺炎を引き起こすなど医学的リスクを高めます。
それだけではなく、食べる楽しみを失い、生活の質を下げることにつながります。

早めの予防がカギ
 嚥下障害は、訓練で悪化を防ぐことができます。👊
訓練の効果がしっかりと現れるように、早めの予防を心がけ、「飲み込む力」を維持することが大切です。

 かかりつけの歯医者さんに相談し、治療が必要であれば、口の動きをよくするトレーニングや、筋肉がスムーズに動くようにするマッサージなどを指導してもらいましょう。
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2021年02月15日

歯の変色 形成不全かも

 子どもの歯の色がおかしい。
乳歯や永久歯の一部が白・黄・茶に変色したり、表面が欠けたりしていませんか。
それは「エナメル質形成不全」かもしれません。
エナメル質は歯の表面を覆っている部分で、ヒトの体で一番硬い組織。形成不全が起こると歯質が弱くなり、むし歯になりやすくなってしまいます。
 
 小児歯科学会の調査では軽度も含めると小学1〜2年の5人に一人がエナメル質形成不全とのこと。
6歳臼歯と前歯に発症しやすいと言われています。
原因は遺伝性要因や生活習慣、外傷などが考えられますが、はっきりとは分かっていません。
 
 変色がある部分のエナメル質は粗く、汚れやすいため、丁寧なブラッシングが欠かせません。
むし歯を予防するにはフッ素入りの歯磨剤を使うとともに、歯科医院での定期的なクリーニングとフッ素塗布も大切です。
子どもの歯の色が気になったときは、一度ご相談ください。
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2021年02月01日

液体マウスウオッシュの使い方

 口臭や歯周病をうたった「液体マウスウオッシュ」関連の商品が売られています。 
その使用法と注意点を考えます。

 液体の歯科衛生用品には大きく分けて「洗口液」と「液体歯みがき」の2種類があります。

洗口液

 洗口液はブラッシングと併用し口腔内に残る細菌を減らす役割が期待されています。
むし歯や歯周病を予防するには、ブラッシングで歯垢をしっかり取り除くことが大前提となりますので、「洗口液だけを使用すればよい」というわけではありません。
 口臭を気にする方の中には、洗口液を頻回使用するケースがあります。
しかし、洗口液の使い過ぎによって、口の中の正常な細菌まで殺してしまうことがありますので注意が必要です。

液体歯みがき

 液体歯みがきは練り歯磨きと同様、ブラッシング時に使います。
歯磨剤としての役割に加え、歯のすき間などに残りがちな、原因菌を殺菌し、歯垢の付着を防ぐとともに、
 歯肉炎や口臭を予防、口中を爽快にする効果が期待されます。
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2021年01月15日

歯科医院での感染予防対策

 新型コロナ感染症が拡大するなか、医療機関には適切な感染症予防対策が求められています。
 歯科治療では「歯を削る」、「歯を抜く」など、直接唾液や血液、傷ついた身体組織に触れる処置が少なくありません。
 新型コロナの拡大以前から、B型肝炎やC型肝炎、HIV,インフルエンザ、ノロウィルス、真菌など様々な感染のリスクに備え、
医療者・患者双方の安全を守るために、院内での細菌やウィルス感染を予防する対策が重視されてきました。

 標準予防策
 歯科をはじめとしてすべての医療機関は、患者さんが感染症に罹っていてもいなくても、すべての患者さんが感染源となる可能性があるとみなして対応しています(「標準予防策」といいます)。
万が一何らかの感染症に罹っていても、他の患者さんや医療スタッフに感染させないためです。
 
滅菌が鍵
 歯科医療には治療に用いる大小さまざまな器材や治療道具がありますが、その用途に合わせて、メンテナンス(洗浄・消毒・滅菌、保管)の仕方が決められています。
患者さんの体が接触する部分や、唾液や血液との接触の程度に応じて、とるべき安全対策が定められています。
外科的な治療道具をはじめ口腔内で使う様々な歯科治療器具は、細菌や微生物をすべて取り除く「滅菌」が求められます。
歯科医療機関では滅菌するために、「オートクレーブ」と呼ばれる高圧蒸気滅菌機が活躍しています。
一度使用した器具を滅菌することが、院内感染を防ぐ鍵といえます。
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2021年01月05日

誤嚥性肺炎に要注意

 新型コロナウィルスの感染予防の為、マスクが手放せない日々が続いています。
 新型コロナによる肺炎ですでに1500人(2020年9月)以上が亡くなっていますが、実は他にも怖い肺炎があるのをご存じでしょうか。
それは誤嚥性肺炎です

 誤嚥性肺炎による2019年の死者数は4万人超で、国内の死因の第6位です。
新型コロナ肺炎よりもはるかに死亡するリスクが高いと言えるでしょう。
誤嚥というのは、飲み込んだ唾液や水分、食べ物などが誤って気管に入ってしまうことです。
誤嚥した際に口腔内の細菌などが気管から肺に入り込むことで肺炎を発症します。
 
誤嚥性肺炎の予防には口腔ケアが欠かせません。

しっかりと歯みがきをして、口の中の細菌を繁殖させないことが大切です。
高齢の方は飲み込む力や抵抗力が落ちてきていますので、特に注意してくださいね。
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2020年12月15日

むし歯を繰り返さないために

 「むし歯が痛む。どうにかしてほしい」と来院した20代の患者さん。
削って詰め物を入れるまでは良かったのですが、次の予約日には受診しなくなってしまいました。 
むし歯の治療は修復したら完了ではありません。
 
 むし歯に至った原因を取り除かなければ、また繰り返すことになってしまうからです。
 
 歯科医院では、患者さんのお口の中の状況や問診などを通じて疾病の原因を診断し、治療を進めます。
むし歯一つとっても原因は人それぞれです。

生活習慣や歯の磨き方、唾液の量など多くの要素が絡み合っています。
 なぜむし歯になったのか⁉

歯科医院では根本的な原因を究明し、むし歯を繰り返さないようブラッシングや食生活の改善指導などにも取り組んでいます。
 
 詰め物が入ったからと言って受診をやめないでくださいね
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2020年12月01日

歯周病予防で感染症対策

 冬は空気が乾燥し、新型コロナやインフルエンザなどのウィルスが感染症が流行しやすい季節です。
感染拡大の防止には「三密」(密集・密閉・密接)の回避や手洗い・うがいの徹底、マスクの着用が大切ですが、
もう一つ実践してもらいたいことがあります。
それは・・・ずばり、「口腔ケア」です。
 
ウィルスが侵入
 なぜ口腔ケアが感染予防につながるのか。
それはウィルスが体内に入り込む仕組みにあります。
ウィルスは生物の細胞内で増殖します。喉や花の粘膜に到達すると、粘膜細胞に入るための「鍵穴」(受容体)を探し出し、扉を開けるようにして侵入。
細胞内のタンパク質やエネルギーを使って増殖します。

通常、粘膜細胞は粘液で覆われており、ウィルスの侵入を防御しています。
口腔内が不潔になり歯周病菌が増殖すると、歯周病菌が出す毒素(タンパク質分解酵素)によって粘液が溶かされます。
すると粘膜細胞の鍵穴が丸見えになり、ウィルスが侵入しやすくなってしまいます。

リスクが激減
 つまり、感染を防ぐには口腔内を清潔にし、歯周病菌を抑えることがポイントというわけです。
そのためには歯みがきとともに、歯科医院でプラーク(歯垢)を除去することが欠かせません。
 口腔ケアとインフルエンザの関連を調べた研究では、介護施設で歯科衛生士による口腔ケアを実施したグループと、普段の歯みがきだけのグループを比較。
口腔ケアを受けたグループはインフルエンザの発症率が10分の1に激減したと報告されています。 
ウィルス感染症を乗り越えるために、お口の中をきれいに保ち、ウィルスを寄せ付けない体をつくって下さいね。
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2020年11月15日

プロケアの役割

むし歯や歯周病を予防し、再発・悪化させないためには歯垢や歯石を取り除くていれ(ケア)が欠かせません❗
予防効果を高めるためには、「セルフケア」と「プロフェッショナルケア(プロケア)」の2種類のケアが大切です。

毎日、自分で

 「セルフケア」は、日常的に自分で行うケアのことで、歯ブラシや歯間ブラシ、フロスなどを使って歯垢などを取り除きます。
毎日のセルフケアが歯科予防の基本です

専門家が処置
 
「プロケア」では、専門家である歯科医師や歯科衛生士が、特別な器具を用いてセルフケアでは除去できない歯石や歯垢、着色汚れを取り除きます。染め出しで磨き残しのチェックも行います。
 
 歯周病の状態を知るには、歯周ポケットをプローブという器具を使って調べることが必要です。
 歯周病の進行や歯ぐきの炎症、歯石の付着状況をつかむこともプロケアの一つです。 
 プロケアにはこうした処置だけでなく、適切な歯みがき方法などを教わるブラッシング指導も含んでいます。
歯並びやかみ合わせなど、お口の環境は人それぞれです。一人ひとりにあったセルフケアのポイントを提案することも大事な仕事です。

  また、高齢者や障害のある人たちで、セルフケアが困難な患者さんへの定期的なケアも行います

  日々の生活で適切なプロケアと定期的なプロケアを継続することが生涯に渡って健康な歯を保つためには重要です
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2020年11月01日

新型コロナで受診手控え 重症化して抜歯した例も

感染を恐れて受診を手控えた結果、歯周病が悪化し抜歯に
新型コロナウィルスへの感染不安から歯科受診を手控え、症状を悪化させてしまうという深刻な状況が生まれています。
 
大阪府歯科保険医協会が6月に実施した調査では、受診を手控えた結果、急性症状で来院した患者が「いた」と約7割の歯科医院が回答しました。
むし歯が進行し歯髄炎になるなど強い痛みに耐えかねて受診する事例が数多く寄せられています。
 
急性症状以外にもかぶせ物や入れ歯などの補綴物が外れたり、壊れたりしても受診せずに過ごした患者さんの事例も報告されています。
また調査では、受診手控えによって必要な処置や治療ができなかったことが「あった」と回答した歯科医院も約7割に上ります。

むし歯や歯周病の治療だけでなく、義歯の作成、抜歯、定期検診など、過度な受診手控えによりあらゆる治療を中止、延期せざるを得なかった実績が明らかになっています。
 

自己判断で受診を控えることは重症化に繋がることが懸念されます。
コロナ禍においても、かかりつけの先生に相談し適切に受診することが大切です
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2020年10月15日

豊かな食生活の代償

 人の歯は、永久歯のうち12本が尖った前歯、20本が平らな奥歯です。
イヌ🐶やネコ🐱などの肉食動物は、奥歯までとがった歯が並んでいて、肉をかみ切って飲み込むという食べ方をします。
ウシ・ウマなどの草食動物は、とがったキバを持つ種類もいますが、多くは平らな歯で食べ物をすりつぶしやすいようにできています。

 歯の形状に敵った割合で肉や野菜をバランス良くたべるのが健康に良いといわれます。
社会の発展とともに人間の食生活は大きく変化し、加工した穀物や砂糖などの食物が増えるにつれて、むし歯や歯周病に悩まされるようになったといわれます。
動物園の動物やペットは、野生動物にはないむし歯や歯周病になるそうです。

 ブラッシングなど歯のケアは、豊かな食生活の代償なのでしょうね
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