2008年04月22日

咀嚼力を考える

「噛めない、噛まない、飲み込めない」子供達が増えているといわれていますふらふら
しかし、自分の担当する児童や患者がちゃんと噛めているのか判定するのは容易ではありませんあせあせ(飛び散る汗)
 従来、咀嚼能力の評価には、ピーナッツや生米を噛み砕いたものを篩分けする方法などが一般的でした。
 最近、日常的に馴染のあるチューインガムに注目し、簡単に咀嚼能力を判定できる商品が発売されましたひらめき
 東京医科歯科大学大学院・早川巌教授の指導のもと、ロッテとオーラルケアの共同開発で作られたロッテキシリトール咀嚼力判定ガムですぴかぴか(新しい)
通常ガムを噛む様に、被験者にガムを1枚2分間噛んでもらいます。
咀嚼後、パッケージに記載されているカラーチャートと比較します。このガムは赤、黄、青色の3種類の色素が使用されています。
咀嚼前は、わずかに配合されている酸味料によりガムは酸性に傾いており、赤色の色素は発色せず、黄色、青色の色素のみ発色しているため、ガムは黄緑色を呈しています。
咀嚼することにより、黄色、青色の色素が徐々に溶出します。
同時に酸味料が溶出することと唾液の緩衝作用によってガムのphが上昇し、赤色の色素が発色し、色調の変化が生じます。
充分に咀嚼されていれば鮮やかな赤色を呈します。
 結果は、細かく数値化できるわけではありませんどんっ(衝撃)
しかし、噛むをガムの色がかわるというのは児童にとってはかなりインパクトがある様ですexclamation

鹿児島県歯科医師会学校歯科部会発行
県学歯部会だより 第11号 より
posted by 毛利歯科ふれあい新聞より at 16:51| 歯科医師会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月15日

「五感」について

 今回は五感教育研究所の荒木行彦先生と京都府立大学人間環境学部助教授の大谷貴美子先生が述べられた五感(視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚)に関する文書を紹介します。

 現代社会は、コンピュータの他いろいろな道具で知りたい情報を誰でも簡単に引き出せますし、コミュニケーションの方法も変わってきています。
例えば、インターネットは自宅に居ながらにして世界中の人たちとメールの交換が出来ますし、検索サイトに知りたい情報を入力すれば、即座にコンピュータの画面に表示されます。
ところが、このような情報は人間の五感のうちの視覚だけが優先され、他の感覚をあまり使わずにすむことになりますふらふら

 普通私たちの脳への情報は80%以上が視覚から送られていますが、現在はそのパーセント率も高くなって来ています。
視覚の次に多くの情報を送っているのが聴覚です。
残念ながら、味覚や触覚、嗅覚の脳への情報は減少してきており、これらの感覚の衰えが現在の若い人たちに急増している現状を多くの人たちは気づいていませんあせあせ(飛び散る汗)
このままだと若い人たちが中年以降になってから大変な思いをするかもしれませんもうやだ〜(悲しい顔)
特に注目されるのは「味覚」の衰えです。
その要因として、現在の食事の内容や生活環境など様々なことが考えられます。

 今日、食材の40%が食べ残しや売れ残りなどで捨てられている一方で、朝食を摂らない、好きな時に好きな物だけ食べて過ごす、加工食品やインスタント類などが中心で食事をする子どもが多いという現実がありますひらめき
言葉を言い換えれば、食べることが楽しいということを知らない子ども、五感で味わうことを知らない子ども達が増えており、その原因に次のようなことがあると考えられます。

・色のない食卓が語るように、五感で味わうことができない食卓
・食べるための手順が踏まれていない食事
・温度感覚のない食事
・「食べさせる食」から「食べてもらっている食」
・「養い育てる食」から「食べてくれる食」
・「食べさせてやりたい食」から「よりましな食(私が困るから)」

 一方諸外国において、香港は世界中から良い食材、優れた食材を集め、アジアの中でも「味覚の達人者」が最も多い地域であります。
彼らの凄さは、良い食材を見抜く能力(視覚)と共に、味覚の達人であり、美味しい食材に対する探究心は並大抵ではありませんexclamation
だから、香港の人はアジアの中でも「美食家」「食い道楽」という言葉が似合い、食事にこだわる人たちが沢山います。
また香港の人は、日本人のように早食いで無言で食べる人たちは少なく、朝から良く食べて良く働き、夕食になるとよく笑い、会話し、家族団欒で楽しみながら2時間もかけて美味しく食事をしていますぴかぴか(新しい)
このように美味しく食事をすることは味覚も鍛錬され、同様に嗅覚も敏感になると考えられます。

 またアメリカにおいては、小学校の授業で五感に関する内容のものがあります目
ヨーロッパ、特にイタリアでは、「スローフードの勧め」と銘打って、一流レストランのシェフが学校給食を造り、食事の楽しさや大切さを教えてくれる味覚の授業があります。
残念ながら日本では、このような授業に取り組んでいる学校は少ないのが現状ですバッド(下向き矢印)

 ところで人間の脳の記憶には大きく分けて二種類あります。
その一つは、「短期記憶」といって、電話番号とか住所を視覚で覚える一瞬の記憶のようなもので、すぐに忘れやすい特徴があります。
もう一つは、「手続き記憶」といって、繰り返して記憶するとか、感動した事などが思い出として残る記憶のようなものをいいます。
例えば、子どもの頃から辞書の代わりに電子辞書やコンピュータなどで得た視覚優先の知識は短期記憶型なので、学力として残ることなく、テストが終われば忘れてしまいがちですがく〜(落胆した顔)
一方、多くの中年以上の人たちは、漢字を覚えるのに辞書を広げ、紙に何度も書きながら覚えました。
文字を手で書くということは、触覚と視覚を動員していますので手続き記憶として長い期間忘れにくいものです。

 これらのことから、五感を総動員して学習する事は、人間の脳が活性化し、統合され「実体験」として身につき記憶に残るものであると言えますexclamation×2

まとめ
 好きな時間、好きな量、好きな物を食べられるという食の贅沢さが食の乏しさに繋がり、味覚だけでなく、嗅覚なども刺激されず、現代人の「五感」は低下してきていますふらふら
この「五感」の低下が脳の活性不足を招き、すぐに切れやすい、興奮した脳を抑制できず理性の働きをも低下した子どもを増やしていますどんっ(衝撃)
「五感」に優れた人間を育むために、獲得学習の時期、言い換えると「実体験」が出来る時期、「手続き記憶」が出来る時期である子どもの頃から五感に良い刺激を送る必要があります。
今一度、ペンフィールドの脳地図(運動野と感覚野)を描きながら、「五感」に目を向けた生活習慣を考えてみたらと思いますわーい(嬉しい顔)わーい(嬉しい顔)

鹿児島県歯科医師会学校歯科部会 発行
県学歯部会だより 第12号 より
posted by 毛利歯科ふれあい新聞より at 17:57| 歯科医師会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月22日

歯科医療と歯以外の疾患〜情報の共有が大事〜

 歯科の治療でも一般医科の治療と同じように、出血を伴う手術や処置、また麻酔を用いなければならない治療がありますどんっ(衝撃)
その場合、治療する側が、疾患の内容を含めて、患者さんの状態を把握しておくことが非常に重要ですexclamation×2
 例えば、高血圧や心疾患、ペースメーカーの装着のほか、糖尿病や肝炎、呼吸器疾患やアレルギーなどは治療する側が把握しておく必要があります目
治療によっては、疾患を持つ患者さんの主治医と連絡を取り合い、現在の体調が歯科治療を行っていい時期かどうか、治療や処置の方法や麻酔の仕方、処方薬剤の種類などを検討しなければならないからですひらめき
 「自分の疾患は歯科治療とは関係ない」と勝手に判断し、歯科医に話さない人も多いようですふらふらあせあせ(飛び散る汗)
血が止まりにくい、感染しやすいなど、思わぬ事態を招くことがないよう、患者さん側からも積極的に自分の健康状態を歯科医に話して、よりよいコミュニケーションを図ることが必要ですわーい(嬉しい顔)ぴかぴか(新しい)
posted by 毛利歯科ふれあい新聞より at 10:46| 歯科医師会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月12日

平成18年度 鹿児島県歯科医師会健康セミナー

平成18年度 鹿児島県歯科医師会健康セミナーの案内NEWぴかぴか(新しい)
日時 平成19年2月18日(日曜日) 10:00〜12:30(9時30分受付)
場所 鹿児島市立病院 学術講堂(3号館5階)
演題 「楽しく食育 幸福は口福から」
講師 砂田登志子先生 
(健康ジャーナリスト・内閣府「食育推進会議」専門委員
参加費 無料わーい(嬉しい顔)手(チョキ)
 お薦めですよわーい(嬉しい顔)わーい(嬉しい顔)



県歯科医師会 歯部会だよりから
「食品の裏側」安部司著から引用

【知らないうちに大量の添加物を食べている現実】
そもそも私たちはいったい、1日どれくらいの添加物を口にしていると思われますか?
一般的に日本人が摂取する添加物量は、1日平均10gと言われていて、年間4Kgです目
日本人の食塩の摂取量が1日11〜12gとされますから、それとほとんど同じ量の添加物を摂取していることになります。かなり多量の食品添加物摂取していると思われませんか?exclamation&question
また、この数字は個人によって、また食生活によって、大きく異なってもいます。それは、自分でも知らないうちに添加物を口にしてしまっていることが往々にしてあるこらです。例えば、コンビニエンス・ストアの「おにぎり」です。「おにぎり」には、どちらかというと添加物はあまり使われていないイメージがあるのではないでしょうか。
しかし、「裏」の表示を確認するとかなり多くの種類の添加物が使われていることに気付きます目
昆布の佃煮のおにぎりなら、「調味料(アミノ酸等)」「グリシン」「カラメル」「増粘多糖類」「ソルビット」「甘味草」「ステビア」「ポリジン」といった具合です。加えて、おにぎりのご飯自体にも添加物が使われています。甘味を出して美味しくするために「アミノ酸」などの化学調味料や「酵素」が、保存性を高めるために「グリシン」などが入っています。それ以外にも、パサパサ感をなくし、照り・つやを出すために、また、機械で大量生産する際一つ一つが機械からはずれやすくなり、加えて食べるときにフィルムがするっと抜けるように、「乳化剤」や「食物油」が使われていたりするのです。つまり、10種類近くの添加物を摂取していることとなりますがく〜(落胆した顔)
このように思わぬところに食品添加物があふれていることを意識し、「今日はご飯を炊くのが面倒だから・・・」などと言い、出来上がった物を買うときは、コンビニエンス・ストアに限らず、添加物も摂取していることを認識することが必要だと思います。加えて、このようにきちんとした表示に感謝したいと思います。



【食品添加物と上手に付き合う5つのポイント】
@ 「裏」の表示をよく見て買う
スーパーなどで食品を買う時、どれほどの人が「裏」の表示を見ているでしょうか。
とにかくひっくりかえしてみて見ましょう目そして、「台所にないもの(台所にあるさまざまな調味料以外のもの)=食品添加物」ひらめきという公式を頭の片隅におきながら、なるべく「台所にないもの」が少ない食品を買うことです。台所にないカタカナがゾロゾロ書いてあるようなものは避けましょう。わーい(嬉しい顔)

A 加工度の低いものを選ぶ
食品を購入するときは、なるべく、「加工度」の低いものを選ぶことも大切です。例えば、ご飯について考えてみましょう。まったく加工されていない状態が「生米」。加工度の高いものが、よく売られている「冷凍ピラフ」や「おにぎり」だとします。
お米=「生米」を買ってきて、自宅の炊飯器で炊けば添加物はゼロですが、「冷凍ピラフ」や「おにぎり」を買うと加工されていますから、「調味料(アミノ酸)」や「グリシン」などの余計な添加物も摂取することとなります。野菜もカット野菜やパックサラダなると、「次亜塩素酸ソーダ」で殺菌されていたりしているようです。もっと加工度の高い「中華どんぶりの素」などは、「化学調味料」や「たんぱく加水分解物」「増粘多糖類」「着色料」「酸味料」などの添加物がさらに多くなっています。

B 「知って」食べる
自分の食べるもの、あるいは家族に食べさせるものに、どんな添加物が入っているかを、「知って」食べて欲しいのですパンチ
表示を見れば、それだけで、何種類かの添加物をとってしまうことがわかります。その事実をきちんと「知る」だけでも、全然違うのですわーい(嬉しい顔)

C 安いものだけにとびつかない
他の食品と比べて値段の安いもの、便利だなと思うものには、必ず理由がく〜(落胆した顔)があります。そしてその答えは、「裏」に書いてあります。「価格破壊」の裏側には、添加物業者や加工食品業者の暗躍があるのですがく〜(落胆した顔)

D 素朴な疑問を持つこと
素朴な疑問を持つこと、これが添加物と付き合う、加工食品を選ぶ最初の第一歩になります目「なぜこの明太子は、こんなにきれいな色をしているのだろう?」「なぜこのハンバーグはこんなに安いのだろう?」「なぜ、このパックサラダは、いつまでもしなびないのだろう?」「なぜ、このコーヒーフレッシュは、安いお店でも使い放題なのだろう?」「みりん風調味料の《風》ってなんだろう?純米みりんとどう違うのだろう?」「「どうして自然に育った野菜が均一にそろっているのだろう?」このような素朴な疑問をもったら。加工食品の場合は、是非、ひっくりかえして「裏」のラベルをみて下さい目その答えはおのずと出るはずですひらめきぴかぴか(新しい)
    
posted by 毛利歯科ふれあい新聞より at 16:29| 歯科医師会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする